仕事柄、「どうしたらお金が貯まりますか」と聞かれることが多い。テクニカル面では、いろいろなことを、具体的に教えられる。
○自動積立をしなさい(財形貯蓄や積立定期預金)
○積立額は無理せず、手取り収入の10%から始めて、それができたらふやしなさい。
○使うための貯金と、将来のための貯金を分けなさい ・・・などなど。
でも、「これだけではないな」と以前からずっと感じている。もっと、メンタルな面が関係していて、それがとても大切なのではないかと。
最近思い始めたのは、将来に希望をもっている人は、貯められるということ。
では、希望とはなんだろう。「将来が今よりも、もっと良くなる」という見通しをもっていること。いや、もっと積極的に「将来を今よりも、もっと良くする」という強い意志だ。誰かがしてくれるのではなく、自分が良くするという、前向きの思いだ。
世の中には、逆に『不安』から貯める人たちもいる。万一が不安、老後が不安という動機で、多額の貯金をつくった人をたくさん見てきた。ところが、不安は貯金額が増えても消えないし、不安があると、貯めたお金を使うこともできない。これは惨めだ。
今の日本は、心配なことがたくさんある。だけど、その中で『希望』を抱き続ければ、将来、大切なアクションをするために、お金を貯めることができる。希望とは、愛する人と結婚することかもしれないし、子どもを育てることかもしれない。社会起業することかもしれないし、政治家になって日本を変えることかもしれない。
昔、「この国(日本)には、希望だけがない」と語った小説家がいたけれど、震災を経験した今、もう、そんなことは言わせない。私たちは、この国に新しい希望を築いていく。
「お金を貯めたい」と思ったら、自分が抱いている希望を、今いちど確認して、どーんとパワーアップさせよう。これが成功の秘訣だ。
代表取締役/ファイナンシャル・プランナー 中村芳子