うまく家計をきりまわし貯金を増やしていくために『こづかい制』を提案している。が男性陣(特に年配者)に、こづかい制の評判は良くないようだ。
「自分が稼いだお金なのに、裁量権は妻にあって、こづかいとして受け取るわずかな額しか自由に使えないなんて」と思っているのかもしれない。
悪いイメージを払拭するため、こづかいを新しく定義しよう。=家計の共通費・貯金とは別に、個人が自由に使えるお金。かっこよく英語で言えば、Personal Allowance。
共働きが当たり前の今、家計のためのお金と、個人のお金を区別することは大切だ。
家族のための支出――住宅ローン、食費、光熱費、通信費、税金、生命保険料、交際費などは、家計費から出す。夫、妻それぞれ個人の支出――飲食費、交際費、被服費、美容健康費などはパーソナル・アローアンスから出す。家計費はふたりで一緒に管理する。こうすれば、万一どちらかに何かあっても困らない。一方、こづかいの使い道は100%自由で申告する必要もない。プライバシーが守れる。
こづかいの額は収入に対する割合で決めるといい。目安は、共働きなら夫婦それぞれ手取り収入の20%(夫だけが稼ぎ手なら夫が10%妻が5%)。こづかいを増やしたければ自分の収入を増やす。これが原則。もちろん話し合いで増減するのはかまわない。
こづかいがあればこそ、そこから相手に(こっそり)プレゼントを買うことができる。バレンタイン・デイに夫がバラの花を贈ること、妻がレストランの食事をご馳走することもできる。これなら高額なプレゼントでも、家計や貯金の心配をせずに喜んで受け取ることができる。家計費の口座とパーソナルな口座を分けるとなおいい。
夫婦がロマンティックな関係を保ち続けるためにも、こづかい制を勧めたい。口座の使い分けは、こちらでも詳しく紹介している。参考にしてほしい。
代表取締役/ファイナンシャル・プランナー 中村芳子